歯茎が下がってきたらどうすればいい? 岐阜県関市の歯医者 わかくさ総合歯科クリニック

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歯茎が下がってきたらどうすればいい?

歯茎が下がってきたらどうすればいい?――原因・治し方・放置してはいけない症状を詳しく解説

歯茎が以前より下がって、「歯が長くなったように見える」「歯の根元が見えてきた」「冷たいものがしみる」と感じることがあります。この状態は医学的には**「歯肉退縮(しにくたいしゅく)」**と呼ばれます。

歯茎が下がる原因は一つではありません。代表的なものとして、歯周病、強すぎる歯磨き、歯並びや噛み合わせ、加齢、歯ぎしり・食いしばりなどが挙げられます。日本歯周病学会も、歯周病の進行だけでなく、誤ったブラッシングや噛み合わせ、加齢などが歯茎が下がる原因になると説明しています。PPerio+1

大切なのは、「歯茎が下がったから、とにかく歯磨きをもっと強くする」という考え方をしないことです。むしろ、原因によっては強いブラッシングが退縮を悪化させる可能性があります。

1.まず歯科医院で原因を調べる

歯茎が下がってきたことに気づいたら、まず歯科医院で一度診てもらうことをおすすめします。

特に重要なのは、歯周病によって歯を支える骨まで失われていないかを確認することです。

歯周病では、歯と歯茎の境目にプラーク(歯垢)が蓄積し、歯茎に慢性的な炎症が起こります。進行すると歯を支えている歯槽骨が失われ、歯の動揺や歯茎の位置の変化につながることがあります。日本歯周病学会によれば、歯茎の腫れが一時的に治まっても、それだけで歯周病が治ったとは限りません。PPerio

歯科医院では、歯周ポケットの深さを測ったり、歯茎からの出血の有無を確認したり、必要に応じてレントゲンで歯を支える骨の状態を確認します。

つまり、「歯茎だけの問題なのか」「歯周病によって骨にも問題があるのか」を区別することが非常に重要です。

2.歯磨きを強くしすぎない

歯茎が下がっている人に特に注意してほしいのが、ゴシゴシ磨きです。

「歯茎が下がったから、もっときれいにしなければ」と考えて、歯ブラシを強く押し付けたり、硬い歯ブラシで何度もこすったりすると、歯茎や歯の根元に機械的な刺激を与えてしまいます。

歯周病を予防するためにはプラークをきちんと除去することが重要ですが、「力を入れること」と「きれいに磨くこと」は同じではありません。日本歯周病学会も、日々の正しいブラッシングによるプラーク除去を歯周病治療の中心としています。PPerio

歯ブラシは、歯と歯茎の境目に毛先を当て、小さく細かく動かすようにするとよいでしょう。歯茎が下がっている場合は、歯科衛生士に自分の磨き方を実際に見てもらい、適切な力加減を教えてもらうのが非常に有効です。

3.歯間の清掃も重要

歯茎が下がってくると、歯と歯の間に隙間ができ、食べ物が詰まりやすくなることがあります。

このとき歯ブラシだけで無理に取ろうとするのではなく、デンタルフロスや歯間ブラシを適切に使用します。

特に歯周病が関係している場合、歯と歯の間はプラークが残りやすい場所です。日本歯周病学会も、歯周病のプラークコントロールでは、歯ブラシだけでなく歯間ブラシやフロスを取り入れることが重要だとしています。PPerio

ただし、歯間ブラシにはサイズがあります。大きすぎるものを無理に入れると歯茎を傷つける可能性がありますので、自分に合ったサイズを歯科医院で選んでもらうのがおすすめです。

4.「歯石を取ったら歯茎が下がった」場合

歯石除去をした後に、「急に歯茎が下がった」と感じる人もいます。

これは必ずしも歯石除去によって歯茎が悪くなったという意味ではありません。

歯周病で歯茎が腫れていると、その腫れによって歯の根元が隠れていることがあります。その状態から歯石を取り、炎症が治まって歯茎が引き締まると、本来の歯茎の位置が見えるようになり、以前より下がったように感じることがあります。日本歯周病学会も、この現象について説明しています。PPerio+1

これは一見悪化したように見えますが、炎症で腫れた歯茎をそのままにしておくより、健康で引き締まった歯茎を維持することのほうが重要です。

5.歯がしみる場合はどうする?

歯茎が下がると、これまで歯茎に覆われていた歯の根の部分が露出することがあります。

歯の根は、歯冠部を覆うエナメル質とは構造が異なり、冷たい水、熱い飲み物、甘いもの、歯ブラシなどの刺激を感じやすくなります。そのため、「歯茎が下がったら急に歯がしみる」ということがあります。厚厚生労働省+1

この場合は、知覚過敏用の歯磨き剤を使用したり、歯科医院で知覚過敏に対する処置を受けたりする方法があります。

ただし、**強い痛みが長く続く場合や、何もしなくてもズキズキする場合は、単純な知覚過敏とは限りません。**むし歯や歯の神経の問題などが隠れていることもあるため、歯科医院で確認してもらう必要があります。

6.一度下がった歯茎は元に戻るの?

ここは非常に重要なポイントです。

自然に完全に元の位置まで戻るとは限りません。

歯茎が下がった原因を取り除くことで、それ以上の進行を抑えられる場合はあります。しかし、すでに失われた歯肉が自然に元通りになるとは限りません。

ただし、状態によっては**歯周形成手術(歯肉移植など)**によって、露出した歯根を覆う治療が検討されることがあります。日本歯周病学会も、原因を調べて歯周病を抑えたうえで、ケースによっては歯周形成手術によって歯肉の位置を改善できる可能性があるとしています。PPerio

すべてのケースで手術が必要なわけではありません。見た目の問題、知覚過敏、歯根のむし歯リスクなどを総合的に判断して治療方法を決めます。

7.こんな場合は早めに歯科医院へ

特に次のような症状がある場合は、放置せず歯科医院を受診してください。

  • 歯茎が以前より明らかに下がってきた
  • 歯が長くなったように見える
  • 歯がグラグラする
  • 歯磨きすると歯茎から血が出る
  • 歯茎が赤く腫れている
  • 口臭が強くなった
  • 歯と歯の間に食べ物が頻繁に詰まる
  • 冷たいものが以前より強くしみる
  • 歯が以前より動いている感じがする
  • 特定の歯だけ急に歯茎が下がった

特に**「歯茎が下がる+歯が動く」**という場合は、歯を支える組織の状態を確認することが重要です。歯周病が進行している可能性もあるため、早めの検査がすすめられます。PPerio

まとめ

歯茎が下がってきたときに一番大切なのは、「もっと強く磨く」ことではなく、「なぜ下がったのかを調べる」ことです。

歯周病が原因なら、プラークコントロールや歯石除去などによって炎症を抑える必要があります。一方、強すぎるブラッシングが原因なら、磨き方や歯ブラシを見直す必要があります。歯並び・噛み合わせが関係している場合には、噛み合わせの調整や矯正治療が検討されることもあります。PPerio

そして、すでに露出した歯の根がある場合は、知覚過敏や根面のむし歯を予防することも重要です。

したがって、歯茎が下がっていることに気づいたら、まず歯科医院で「歯周ポケット」「歯槽骨」「歯茎の位置」「噛み合わせ」「ブラッシング方法」をチェックしてもらうのが最も確実です。原因が早く分かれば、これ以上の歯茎の後退を防げる可能性があります。

「歯茎が少し下がっただけだから大丈夫」と自己判断せず、早めに原因を確認することが、将来も自分の歯を残すために大切です。